阪神は２７日、ＤｅＮＡを戦力外となった山崎憲晴内野手（３０）の獲得を発表した。この日、西宮市の球団事務所で入団会見を行った。年俸１０００万円（推定）。内野すべて守れるユーティリティープレーヤーが、チームの勝利に貢献していく。

　１１月中旬に行われたトライアウトで見せた動きを球団が評価し、契約を勝ち取った。山崎は会見で、「優勝、日本一に向けて、チームの力になれるよう頑張ります」と力を込めた。

　戦力外通告を受けての２カ月間は、「僕の中で気持ちが途切れることはなかった」と話した山崎。阪神から連絡をもらった時は「言葉にならないっていうのはこういうのを言うんだ」と感謝の気持ちでいっぱいになったという。

　ＤｅＮＡでのここ２年間は左膝のけがの影響もあり、１軍出場はなし。「けががあってから、僕の中で時計が止まったままなので、なんとかその時間を取り戻したいと思って、リハビリと練習に費やしてきました」。失った時間を取り戻すべく、山崎が縦じまに袖を通す。