藤浪、先発特権剥奪…来春C第1クールから打撃投手!復活せよ!

 阪神・香田勲男投手コーチ(52)が24日、藤浪晋太郎投手(23)の来春キャンプでの先発特権剥奪を明言した。「今まで通り、彼のペースで、というわけにはいかない」。これまでのような独自調整を容認せず、第1クール中の打撃投手登板も義務化。激しい競争の輪に組み込む。

 特別扱いはしないし、許されない。2年連続で2桁勝利を逃す今季3勝に終わった藤浪が、先発ローテ入り、開幕1軍入りを目指す投手と同様に“監視下”に置かれる。「今まで通り、彼のペースで、というわけにはいかない」。香田投手コーチはあえて厳しい言葉を投げかけた。

 秋季キャンプ終了時、来春沖縄キャンプ日程を選手に通達。勝負は第1クールから-とハッパをかけていたが、その中に藤浪も含まれていた。この日、改めて「ひと通りBP(打撃投手)も第1クールから投げてもらう。次のクールで実戦も入ってくるし、逆算しながら肩を作ってほしい」と要望した。

 期待値が大きいから語気も強くなる。ルーキーイヤーから3年連続で2桁勝利を挙げてきた藤浪。それでもここ2年間は、7勝、3勝と本来の力を発揮できなかった。

 「2年の悔しさからすると、彼も考えてやってきてくれると思う。本人が考えてくれるでしょう。我々が言わなくても、しっかりやってくれるでしょう」。復活してほしいと強く願いつつ、香田投手コーチは独自調整の幅を狭め、激しい競争を右腕に課す。

 その思いが伝わるからこそ、右腕も前を向く。「いつものことなので、普通に調整すればいいと思う。例年と変わらない。特別なことはないです」。言葉とは裏腹に“いつも通り”の投球を取り戻すため、今オフは新たな取り組みも行う。

 「いろんな勉強はしたいですね。各地を転々というか、いろいろな施設に行きたい」。自主トレの拠点を定めず、さまざまな角度から自らを見つめ直すことを明かしている。すべては最高の状態で来春キャンプを迎えるため。藤浪が足元から見つめ直す。

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