梅ちゃん、新選手会長有力 リーダー資質十分!27歳で“虎の顔”
阪神の新選手会長として、現在は副会長の梅野隆太郎捕手(26)が最有力候補に挙がっていることが23日、分かった。近日中に行われる選手会納会で、選手全員の承認を得て、正式決定する見通しだ。来季でプロ5年目を迎える梅野が新たな役職に就き、チームをさらに力強くまとめ上げていく。
2018年の虎の顔になる。阪神の第17代選手会長に、梅野が就任することが有力になった。狩野選手会長が今季限りで現役を引退。後任の人選が進められてきた。梅野が就任すれば、来季プロ5年目、27歳シーズンでの抜てきとなる。
3代目の掛布以降は、岡田、掛布(2度目)、平田、和田、八木、山田、桧山、今岡、赤星、鳥谷、関本、上本、狩野と生え抜き選手が続けて会長を務めてきた。捕手の選手会長誕生となれば、1999年から2年間務めた山田(現バッテリーコーチ)以来、18年ぶりとなる。
今季の梅野は、副選手会長としての仕事を全うした。秋季安芸キャンプの打ち上げでは「来季のリーグ優勝、日本一を目指して頑張っていきたい」と全体を代表してあいさつ。一本締めを行った。
そういう話があれば…と前置きした上で、梅野は言う。「簡単にできるものではないと思うので、(周りが思う選手会長に)近づいていけるように、努力は必要になる」。福岡工大城東高、福岡大といずれも主将としてチームを引っ張った。そして大学4年のときに選出された日米大学野球選手権大会でも主将を任された。リーダーとしての経験は積んできている。
グラウンドでの結果にもこだわる。これまでに開幕マスクは15、17年と2度あるが、今年は坂本がオープン戦で骨折するなど、ライバルの離脱があってのものだった。来春キャンプ、オープン戦では圧倒的な結果を残し、開幕スタメンに名を連ねる覚悟だ。
現在はトレーニングの一環として自転車通勤も始めており、正捕手奪取へ向け、余念がない。“梅ちゃん”と呼ばれる愛されキャラの梅野も、来季はもう5年目。リーダーとしての資質は十分にある。