金本監督、北條を熱血指導!異例の2時間超、両足震えた376スイング

 「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸)

 阪神の北條史也内野手(23)が7日、金本知憲監督(49)から直接指導を受けた。全体練習終了後も室内練習場に呼んで、異例の計2時間&376スイング、身ぶり手ぶりでの熱血指導となった。遊撃のレギュラーを期待されながら、71試合の出場に終わった2017年。「裏切ってしまった…」と猛省する23歳が、指揮官の猛ゲキを胸に再起を誓った。

 最後は叫びながらバットを振った。小刻みに震える北條の両足。体は限界に近かった。「マルや」。金本監督の笑顔とともに、異例の直接指導が終わった。時間にして2時間超、数にして376スイング。来季の正遊撃手として期待するからこそ、伸び悩む23歳に指揮官は容赦なかった。

 「昨年のいい時の形が、全くなくなっていたから。簡単なことなんですけど。下半身が緩むし、ゆるゆる」

 辺りがすっかり暗くなった球場で、指揮官が意図を明かした。ティー打撃から始まった直接指導。メイン球場での打撃練習を付きっ切りで終えると、北條はメニュー通りにサブグラウンドでの特守に移動…。だが、金本監督は室内練習場に呼び寄せた。再び熱血指導の開始だ。

 時にマシンを止めて、実演しながら伝えた。「もっと腰を入れろ」「前は我慢や」「股を締めろ」。スイングごとに指摘した。「全ては前足の踏ん張りがないから。そこが決まってないから後ろ足の回転もゆるゆる、だらだら」。一言、一言をかみしめるように、北條はバットを振った。

 「ありがたいですし、できないと教えてもらえなくなる。来年はチャンスを与えてもらえない。自分でやるしかない」。遊撃のレギュラーを期待された5年目は、開幕スタメンに名を連ねながら2度の登録抹消。シーズン終了は2軍で迎えた。83試合の出場で打率・210、3本塁打、20打点。「全然ダメ。(期待を)裏切ってしまった」と唇をかみしめる。

 金本監督が全体練習後も居残りで個別に指導するのは極めて異例だ。国内FA権の権利を行使する大和の去就も流動的。正遊撃手として期待の表れにほかならない。「いまの打撃、守備力では1軍にいられない」。厳しい言葉を前置きした上で奮起を促す。「昨年のいい形の感覚が戻ればチャンスはある。いいものを使う。シンプルですよ」。はい上がれ、よみがえれ北條-。

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