中谷、豪快打 助っ人大砲に負けられん!左翼フェンス直撃の三塁打
「フェニックス・リーグ、西武2-3阪神」(20日、南郷スタジアム)
阪神・中谷将大外野手(24)が20日、さらなる長打力向上を誓った。みやざきフェニックス・リーグ・西武戦(南郷)に「5番・左翼」で出場。CS敗退後の18日に宮崎入りしてから初の実戦で、豪快な三塁打を放った。
九回2死走者なしの場面だった。松本の144キロ直球を振り抜いた打球は、高々と舞い上がった。打球は想像以上に飛び、両翼100メートルの左翼フェンスに直撃。目測を誤った左翼手が、打球処理にもたつく間に三塁まで到達した。
生え抜きの右打者として、2006年の浜中治(現2軍打撃コーチ)以来となる20号をマークした今シーズン。誰もが認めるパワーを数字で証明すると同時に、規定打席にも到達した。今後、さらに求められるのは確実性の向上と、「助っ人級」の長打力だ。
来季、悲願の優勝を果たすために、金本監督は18日の会見で助っ人大砲獲得の必要性を訴えた。打線に厚みを持たせるため、球団は現在、韓国・ハンファのロザリオや、中日・ゲレーロらをリストアップ。どちらが入団したとしても、一塁と外野を守る中谷にとっては脅威となる。
まずは南国の地でもパワーを発揮し「今日は打席に立てたことが良かったです」と手応えを示した中谷。同時に、「頑張ります」と短い言葉に力を込めた。危機感を持ちながら、さらにレベルアップにまい進していく覚悟はある。宮崎でも打棒を爆発させ、その勢いで秋季練習に乗り込む。