メッセンジャー、金字塔締め 現役最長や!7年連続規定投球回達成

 「阪神6-1中日」(10日、甲子園球場)

 阪神が4連勝締め。78勝61敗4分けの2位でレギュラーシーズンを終えた。先発のランディ・メッセンジャー投手(36)が球団6人目、外国人投手としては球団史上初となる7者連続を含む8奪三振。4回1安打無失点で故障明けの不安を一掃した。逆転日本一へ向け、まずは14日から始まるCSファーストSで、DeNAをねじ伏せる。

 まるでパワーアップしたかのような大黒柱が帰ってきた。力強く、キレのある球を投げ込む。メッセンジャーが8月10日・巨人戦以来61日ぶりとなる1軍マウンドで、完全復活を示した。7者連続など計8奪三振。4回無失点と圧投し、CSまでの最終登板で万全をアピールした。

 「梅野と同じリズムで、コントロールもいいところにできた。この2つのキーポイントが重なって生まれた結果だよ。実際に打者と対戦できたし、CSに向けて準備はできた」

 右足腓骨(ひこつ)骨折で離脱してから2カ月。過酷なリハビリを経て、周囲の予想を上回る回復力で聖地のマウンドにカムバックした。二回2死からは7者連続奪三振締め。球団史上6人目のタイ記録、そして球団助っ投史上初の快挙を達成した。

 投げる以外にも軽快な動きを見せて周囲の不安を一蹴。一塁ベースカバーに2度入るなど、打球処理もこなした。そんな姿に金本監督も安どする。「ベースカバーも行けていた。安心した」。香田投手コーチも「思ったよりも状態がよかった。CSも問題ないね」とうなずいた。

 役目を終えたところで規定投球回に到達。現役投手最長となる7年連続規定投球回到達を達成した。「11年以降、最少イニングは悔しいけど」と本音を口にしたが、骨折で2カ月間戦列を離れた上での到達は立派な数字。「投げるのが仕事だから」と普段から口癖のように話す右腕は、常にチームに貢献し続けている。

 一時帰国して手術を受けるなど、最善の策を選択して一日でも早い復帰を目指していた右腕。チームのCS進出を期待しながら、母国でもネットニュースのチェックは欠かさなかった。「いつも見ていた。進出すれば、まだ今年、投げるチャンスはあるから」。チーム全員で勝ち取った日本一奪回へのチャンス。「CS初戦?もちろん投げたいよ」。必ず、やってくれるはずだ。

 運命の短期決戦開幕は目前。再び聖地のマウンドに君臨し、相手を封じ込める。

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