鳥谷2000安打!甲子園で達成は球団初「声援が後押ししてくれました」
「阪神-DeNA」(8日、甲子園球場)
阪神の鳥谷敬内野手(36)が二回、史上50人目となる通算2000安打を達成した。球団の生え抜き選手では藤田平(デイリースポーツ評論家)に次ぐ、2人目の快挙。14年目、1956試合、8206)打席目での達成となった。
「打ったのはフォーク。いつもと変わらず次の打者に繋ぐ意識で打ちにいきました。打席に入った時の歓声が凄かったですね。ファンの方々の声援が後押ししてくれました」
2点ビハインドで迎えたこの回、1死一塁から、相手先発の井納が投じた3球目をはじき返した。右中間を破る適時二塁打放ち、1点差に迫った。球団での達成者は山内一弘、藤田平、金本知憲、福留孝介(日米通算)に次ぐ5人目。本拠地達成は球団史上初となった。また、球界では今季、中日・荒木雅博、巨人・阿部慎之助に続く3人目の達成者となった。
前日7日の広島戦(マツダ)で最終回、左前打を放ち、2000安打に王手をかけた。翌日の第一打席での達成。満員の甲子園球場が沸きに沸いた。早大の1学年後輩でDeNAの田中浩、阪神からは福留が花束を渡した。ヘルメットを取って観客の大歓声に応えた鳥谷。さらに坂本が2ランを放ち、この回逆転に成功。先輩の偉業を勝利で祝福しようと、後輩がバットで魅せた。
プロ初出場は新人時代の2004年開幕戦、4月2日の巨人戦に「7番・遊撃」でスタメン出場した。同日の八回、前田幸長(野球評論家)から左前打を放ち、プロ初安打を記録していた。