藤浪、能見、岩田の9月反攻に期待

 「セイバーメトリクスで占う鳥越規央の傾向と対策」

 8月はここまで14勝9敗と5つの勝ち越し。ただ、これまでの戦いぶりとは違う様相を呈しています。確実にQSを稼いでいたメッセンジャーが離脱。秋山頼みのローテーションとなり、8月のQS率は過去最低の33・3%に。先制点を奪われる試合も約半数の12試合ありました。しかし、打撃陣と救援陣がしっかりと援護。逆転での勝利も6つ奪っています。

 打撃陣で目立ったのは通算2000安打間近の鳥谷、1軍復帰の糸井、最年長福留のベテラン勢でした。鳥谷は月間OPSがなんと・957と高騰。シーズン出塁率は・400でリーグ3位につけています。糸井は復帰10試合で本塁打3、打点7、得点圏打率・375の活躍を見せています。福留は8月に本塁打6本放ち、月間長打率・690と月間OPS1・095はリーグ最高です。この数値で評価すれば、月間MVP獲得もありえますね。

 救援陣では、桑原が打ち込まれる場面も目立ってきましたが、安定のドリス、マテオに加えて、藤川、石崎が月間防御率0・00ときっちり仕事をしています。

 今後の日程を確認しますと、当面クライマックスシリーズ進出のライバルになるであろうDeNAとは8試合、巨人とは6試合とまだ多くの直接対決を残しています。しかも、DeNAとは9月24日から、1日の移動日を挟んでの変則5連戦というプレ・クライマックスシリーズのような日程が組まれています。

 DeNAとはここまで10勝7敗。甲子園では3勝5敗と負け越していますが、横浜スタジアムでは7勝2敗とアウェーながら優勢となっています。

 DeNAも8月は阪神と同様に打線が好調でした。史上初の3連発でのサヨナラ勝ちや、3試合連続のサヨナラ勝ちと勢いに乗っています。

 これまでの対戦成績から鑑みても、27日の登板で6回1/3を与四死球4、奪三振9、自責点3でQSを達成し、復調をアピールした藤浪がここまで対DeNA戦は2勝1敗、防御率1・78と相性の良さを示しています。また、能見、岩田も相性の良さを示すデータとなっています。彼らのこれまでの停滞ぶりを払拭(ふっしょく)する9月反攻に期待しましょう。

 ◇  ◇

 ※OPS 出塁率と長打率を足し合わせた指標。0.8を超えると主軸級、0.9を超えるとオールスター級、1を超えると球界を代表する一流打者と評価される。

 ※QS 先発投手が6回以上投げて、自責点3以内に抑えると記録される。全先発登板におけるQSの割合をQS率という。

 ◇  ◇

 鳥越規央(とりごえ・のりお)統計学者。大分県中津市出身、1969年生まれ。野球統計学(セイバーメトリクス)を駆使した著書は『本当は強い阪神タイガース』(筑摩書房)『スポーツを10倍楽しむ統計学』(化学同人)など多数。所属学会はアメリカ野球学会、日本統計学会など。JAPAN MENSA会員。江戸川大学客員教授。

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