福留、サヨナラ犠飛含む2安打3打点「一つひとつ勝っていくだけ」
「阪神5-4広島」(17日、京セラドーム大阪)
阪神・福留孝介外野手が、サヨナラ犠飛を打ち上げ、チームの連敗を3で止めた。福留は昨年の6月17日・ソフトバンク戦(甲子園)以来のサヨナラ打を含む2安打3打点の活躍だった。
4-4の九回、この日30歳の誕生日を迎えた代打の俊介が左前打で出塁。犠打と四球、北條の左前打で1死満塁とし、福留が1ボールからの2球目をセンターに打ち上げた。浅いフライだったが、丸からの返球も逸れ、俊介がサヨナラのホームを踏んだ。
お立ち台に上がったベテランは「素直にうれしいです。今日誕生日の俊介がしっかりチャンスを作って、若い北條がつないでくれたんで、なんとかして俊介をホームにと思って、おいしいと思って立ちました」と殊勲打を振り返った。
三回には北條の適時打で同点に追いついた直後、左前適時打を放ち勝ち越し点を奪った。五回にも適時二塁打を放った。ただ、初回の好機で見逃し三振。「初回に見逃し三振というふがいない結果だったんで、なんとかしてと思って逆に1打席目に三振して良かったのかなと思います」と、2打席目以降の活躍につなげた。
15日の広島戦に敗れ、自力優勝の可能性が消滅するとともに広島にマジックが点灯した。翌日も敗れ苦しい戦いの中で「選手全員、絶対3連敗しないという気持ちを持って臨んだ。それが結果として勝ててよかった。3連戦、ピッチャーは大変だったと思うんですけど、全員が頑張って勝てた試合だと思います。自分たちは目の前の一つ一つ勝っていくだけ」と、前をみつめた。