阪神ロジャース土壇場タイムリー!自力V消滅危機救う“パン打”

広島に逆転勝ちし、笑顔でナインとタッチを交わす阪神 ジェイソン・ロジャース(中央)=マツダスタジアム(撮影・高部洋祐)
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 「広島3-4阪神」(2日、マツダスタジアム)

 阪神が広島に競り勝って連敗を2で止め、自力優勝の消滅を阻止した。1点差で迎えた九回、1死満塁で4番・ロジャースが左翼線を破る2点適時二塁打で逆転。土壇場の“パン打”で試合を決めた。

 前夜に続き接戦だった。先発の小野が初回、田中の中前打後、菊池に11号2ランを浴びて先制を許した。だが、二回以降は立ち直って無失点投球。四回、連打で無死一、二塁を背負ったが、石原を二ゴロ併殺に打ち取るなど、以降は追加点を許さなかった。

 六回、2死一、二塁で無念の途中降板。2番手の岩崎がこのピンチを切り抜け、勝敗は付かなかったが、初勝利はまたもお預けとなった。

 一方、攻撃は三回、上本が三塁手・安部の失策で出塁。続く福留が意地を見せた。広島先発の大瀬良に対して1ストライクから2球目、内角低めのカットボールを狙った。打球は右翼スタンドに達し、3年連続の2桁本塁打を達成。40歳シーズンの到達は、球団では金本監督以来となった。

 八回、3番手の高橋が松山に勝ち越しのソロアーチを浴びた。万事休すかと思われたが、広島の守護神・今村が乱調。先頭の代打・高山が内野安打で出塁すると、1死を挟んで上本、福留が連続四球で満塁。ここでロジャースが1ボールからの2球目、内角高めの直球をフルスイングし、打球は左翼線を抜けた。

 最終打席はこれで10打数8安打、3四球。打率・800と好成績を残す。文字通り助っ人がチームを窮地から救った。「ピッチャーは押し出しがいやだったと思う。(相手の)野手に仕事をさせれば1点が入る。とにかく1点という気持ちで入りました」と殊勲の打席を振り返ったヒーローは、試合終盤で活躍する秘訣を問われると、「どの打席でも一生懸命やるだけなんでそこは変わらないです」と切り返していた。

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