福留、千両役者や 16年ぶり代打弾で阪神3連勝!金本監督も絶賛

 「中日2-4阪神」(29日、ナゴヤドーム)

 阪神が3連勝。ベテランの一振りで勝負を決めた。2-2で迎えた延長十回、代打で登場した福留孝介外野手(40)が勝ち越しの決勝2ラン。自身16年ぶり2本目の代打弾でチームに勝利をもたらし、金本知憲監督(49)も「千両役者」と勝負強さを絶賛した。

 完璧に捉えた打球が右中間スタンドへ一直線に向かっていく。代打・福留が9号決勝2ラン。満を持して登場し、一振りで試合を決めた。「自分の打てる球がきたら積極的にいこうと思っていた。結果的にファーストスイングで決めることができた」。福留が本塁打を放った試合は今季9戦9勝。まさに仕事人の一撃だった。

 劇的な本塁打が飛び出したのは延長十回1死一塁。前打者の梅野が犠打を失敗し、不穏な空気が流れていた。それでも主砲は「普段は一発で決めてくれているし、みんなでカバーしよう」と打席に入った。カウント2ボールからの直球をフルスイング。火の出るような打球はあっという間にフェンスを越えた。

 2001年8月14日・巨人戦以来、自身16年ぶり2本目の代打弾だ。直近3試合でスタメンを外れて休養を与えられ、万全に近い状態に調整していたベテラン。「ゲームに出る状態を作りながらやっている」と接戦の中で、終盤に訪れるであろう出番に備えていた。

 日本球界復帰後初のナゴヤドームでの本塁打でもあった。10年ぶりにかつての本拠地で描いたアーチに、思わず自ら「(日本に)復帰してから初めてやろ?」と切り出し「それがここ(延長十回の場面)で出るとは思わんかった」と本人も驚いた。金本監督も「何というか…。千両役者ですね(笑)」と一流打者としての勝負強さ、底力を称えた。

 シーズン前半は「チーム状況的に休ませることもできなかった」と指揮官が振り返るほど、出場し続けた。疲労がたまっても決して口にすることなく、チームのために戦ってきた。そして放った一発。「すごくいろいろ気を使っていただいて」と感謝し、最高の結果で恩返しした。

 状態が思わしくない時は、もがく姿も見せた。ウオーミングアップ中、外野に設置された防球ネットを両手でつかんでバットを構える形を作り、トップの位置など細かいフォームを確認していたこともある。日々の地道な努力は裏切らなかった。チーム浮上のカギを握る男に、復活の兆しだ。

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