阪神5連敗…ヤバいぞカープと6差 金本監督「今が一番、底」

 「中日3-1阪神」(27日、浜松球場)

 阪神が今季初の5連敗。首位広島とのゲーム差は「6」に広がった。打線は24イニング連続適時打なし。わずか4安打で、得点は押し出し四球による1点止まりだった。それでも金本知憲監督(49)は「今が一番、底」というチーム状態を打破すべく、最後まで攻めの采配を貫いた。

 流れを変えたかった。何としてでも負の連鎖を止めたかった。1点差に迫った直後の七回裏、金本監督は勝ちパターンで起用する桑原をあえて投入した。「ガラッと流れを変えたい。火曜日に桑原はだいぶ勇気が要ったけどね」。“勝負の一手”が確かに、暗いトンネルの出口を見つけたかに思えた。

 桑原が期待に応え、相手の攻撃をあっさりと三者凡退で終わらせた。そして八回、原口の四球、鳥谷の内野安打で無死一、二塁の好機を作った。ルーキーの糸原が送りバントに失敗したが、指揮官は続く梅野にも犠打を指示。「何とかワンチャンスをものにしようというね。1アウトからでも(バントで)送ったりとか」と執拗(しつよう)に攻め手を緩めなかった。

 2死二、三塁とし、代打・伊藤隼を告げると中日ベンチは岩瀬を投入した。すると指揮官は代打の代打で大和を送った。最後は際どいコースを見逃して三振に倒れ、チャンスはついえたが、考え得る攻撃の策はすべて打ち切った。だからこそ「やっぱり、今が一番、底かなと。一番は打線だけど、1年の中でそういう時期はどのチームにもあるし。今はその時期が来ているだけだと。そう思うしかない」と言う。

 今季初の5連敗で、首位・広島との差は最大の6ゲームへ広がった。24イニング連続適時打なしという事実が、よりチームの空気を重くさせる。

 それでも金本監督は「ベンチはよく声も出ているし、下を向いている選手はいない。みんな前を向いて、戦ってくれている」と明かした。2点ビハインドの最終回、浜松球場の三塁ベンチには1球ごとに大きな声が響いた。誰も最後のアウトを奪われるまで、ファイティングポーズを崩していなかった。

 どん底を見ずにペナントレースを戦い抜いたチームはない。「打てない時、勝てない時はあるでしょう。そこで絶対に下を向かないことですよ」と指揮官は力を込めた。やまない雨は絶対にない。前を向き、攻め続けた先に、必ず光は待っている。

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