甲子園ファウルゾーンのブルペン撤去へ 6日から作業

 阪神が甲子園球場の一、三塁側のファウルゾーンにあるブルペンを撤去することが5日、分かった。チームが本拠地を離れる6日から作業が行われる予定だ。

 グラウンド内のブルペンは07年オフの甲子園リニューアルで一度は廃止されたが、故中村GMがファンサービスのために13年から復活させた。しかし現在使用しているのは高校野球や大学野球など。プロではファウルボールが飛んだ際、投球練習中の投手に危険が伴うため使用されていなかった。

 ブルペン撤去の措置に至ったのは、選手の体を守るためだ。野手がファウルゾーンへ打球を追いかけた時にマウンドで転倒し、足を負傷する要因にもなっていた。今後プロ野球開催中は更地となるが、高校野球開催期間中はこれまで通り一、三塁側にブルペンが設置される見通しだ。

 マウンド撤去の前に、この日甲子園では芝を一部刈り取り、リニューアル作業が行われた。整備されたのは内野側から約5メートルの外野の芝。阪神園芸の関係者は「(整備した理由は)土と芝生の境目で雨天時の芝生のシートの切れ目になるので、(雨水で)芝が傷みやすいため」と話した。

 さらに「昨年は(はぎ取った)5メートルそのまま芝を戻したが、今年は平田コーチの要望もあり3メートル(だけ)戻すことになっている」と同関係者。この改修で土部分の内野グラウンドがこれまでより後方に2メートル広がるが、芝生との境目にあるわずかな段差が下がることでイレギュラーの減少や故障防止につながるという。首位・広島を1ゲーム差で追走する阪神。シーズンを戦う上で、よりよい野球環境作りを徹底している。

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