福留 11年ぶり2試合連続猛打賞 主将として藤浪に苦言も「何かを考えないと…」

 「ヤクルト1-7阪神」(4日、神宮球場)

 試合を動かし、そして決める。不惑を迎える4番のバットが際立つ存在感を示した。三回だ。1死三塁の好機に糸井が凡退。この回も無得点なのか…。そんな空気を阪神・福留が一振りで変えて見せた。

 ヤクルト先発・石川の外角低め変化球を中前へはじき返す先制打。初回、二回も走者を出しながら無得点だっただけに、金本監督をして「大きかったね。糸井で点が入らないところでよく(打った)。あれで糸井も救われるわけだから」と言わしめる一打となった。

 圧巻は3点リードの五回1死一塁。高めのスライダーを右翼席へと運んだ。これで中日時代の06年以来、自身11年ぶりの2試合連続猛打賞となった。

 「風、風」とうそぶくが「低めを捨てて高めを狙った。うまく反応できた」とベテランの読みと集中力が集約された一発だ。この回、福留の2ランを含む打者10人の猛攻で勝負の行方を決定付けた。

 それでも福留は、主将としてチームの未来も見据える。7四球で乱調の藤浪に対し「何かを考えないといけない。それは彼も強く思っているでしょう」と厳しい言葉を残した。

 この程度の投手ではない。この1勝に満足していいチームではない。その思いがあればこそ。「(この結果を)続けていけるように頑張ります」。この男がいる限り、猛虎はまだまだ強くなる。

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