高山先頭弾!4戦ぶりスタメン復帰に即答1号 守備では痛恨ポロリ

 「ヤクルト4-1阪神」(2日、神宮球場)

 最も得意とする神宮の杜で、阪神・高山俊外野手(24)が“らしさ”を取り戻した。4試合ぶりのスタメン起用に、プレーボール直後の快音で応えた。プロ初本塁打を放った昨年3月31日・ヤクルト戦以来、自身2度目の先頭打者ホームラン。青春時代の思い出が残るグラウンドで、湿りがちだったバットが火を噴いた。

 「打った瞬間にホームランだと思えたくらい、いい感触で捉えることができました」

 先発・ブキャナンの2球目、143キロ直球を見事に振り抜いた。打球はグングン伸び、バックスクリーンに吸い込まれる先制の1号ソロ。「このゲームの最初の打者ですし、チームに勢いが付けられたらと、塁に出ることだけを考えていました」。鮮やかな放物線が猛虎に勇気を与えた。

 さらに、五回1死では変化球を中前へ。4月18日・中日戦以来、出場10試合ぶりのマルチ安打で上昇気配を見せた。昨季も神宮では打率・346と打ちまくった背番号9。金本監督は「まだ本来の調子ではないけど。タイミングが遅れているから」と修正点を指摘した。

 一方、左翼守備では失点につながるプレーがあった。二回2死、中村の飛球が左翼後方へ上がる。落下地点に到達してグラブを伸ばしたが、無情にも白球はこぼれ落ちた。記録は二塁打となり、谷内の適時打で同点。二人三脚で守備力向上を目指す中村外野守備走塁コーチは、厳しい表情で言葉を並べた。

 「根気強くやっていくしかない」

 4月28日からの中日3連戦は、ライバルの中谷にスタメンを譲った。それでも腐らず、打撃練習で「体の軸で回ること」を反復し、この日見事に結果を出した。2年目シーズンは、攻守両面でのさらなる成長が求められる。今は歯を食いしばり、泥くさく白球を追いかけていく他に道はない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス