藤浪誓った!インフル全快投 26日先発…相手はお得意様のDeNA

 阪神の投手指名練習が24日、甲子園球場で行われ、インフルエンザA型に感染したため出場選手登録を抹消されている藤浪晋太郎投手(23)が、復帰戦となる26日のDeNA戦(甲子園)に向けてブルペン入り。ローテを守れなかった悔しさを、現在7連勝中の“お得意さま”へぶつける。

 胸中には悔しさ、もどかしさしか残っていなかった。インフルエンザで先発ローテに穴をあけた。藤浪にとって名誉挽回の場となるDeNA戦。「長いイニングを少ない失点で投げ抜く。先発の仕事を徹底したい」と力を込める。

 発症時、発熱も高くはなかったため「正直、登録を抹消されるとも思っていなかったですし、巨人戦には間に合うくらいの感覚でした。中日戦でもと思っていたので」と明かした右腕。しかし、病院で診察を受けて出た診断がインフルエンザA型。周囲へ感染する恐れがあるため、自宅待機を余儀なくされた。

 「(先発)ローテに穴をあけないに越したことはないですし、自分としては悔しい。もどかしさもありました」。20日に鳴尾浜で練習復帰して以降は、しっかりとトレーニングを積んできた。

 「シーズン中ではなかなかできないことなので」とバント処理のフィールディング練習などに時間を費やし、復帰を見据えてきた。「この期間を良かったと言えるようにしないといけない」と藤浪は言う。登板2日前となるこの日はブルペン入りして、状態の確認を行った。先発投手陣全員でグラウンドを使ってのバント練習を行い、投球以外の部分でも調整を怠らなかった。

 相手は対7連勝中のDeNA。前回登板では梶谷のソロ本塁打による1失点に抑え、8回までマウンドを守り抜いた。

 「球場も変わりますし、メンバーも違ってくると思いますし。相手どうこうではないので、そんなに意識はしていない」と平常心を強調した背番号19。週前半の先発となるため、1イニングでも長い登板が求められる。先発の責任を果たし、チームに勢いをつけるため。胸に抱く悔しさをすべて、相手にぶつける。

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