でかした横山 藤浪代役で今季初登板G倒初星 金本監督も賛辞「十分ですよ」

 「巨人1-2阪神」(23日、東京ドーム)

 日焼けした顔を赤らめ、無数のフラッシュを浴びた。「本当はなかったチャンス」で、阪神・横山が5回を6安打1失点。インフル禍の藤浪の代役として、急きょ巡った今季初登板で初勝利だ。「意外というと失礼だけどね、十分ですよ」。救世主の出現に金本監督も、最大級の賛辞を送った。

 「冷静だった」と初回から腕を振った。先頭の中井を外角低めの直球で見逃し三振に。立岡には4球直球を続けた後、スライダーで二ゴロに抑えた。坂本勇に中前打を浴びると、二盗を許して2死二塁。得点圏に走者を背負ったが、村田にはカウント2-2からの5球目。内角の直球勝負でバットを折り、投ゴロに打ち取った。

 三回、2死から連続四球と、村田の中前適時打で1点を失った。だが、マギーを直球で見逃し三振に。攻め抜いて最少失点にまとめた。「直球にこだわってやってきた」と、思い切り腕を振っての全力投球。毎回走者を背負ったが、先頭の出塁は許さなかった。ピンチでは、師と慕う左腕の言葉を胸に刻んだ。

 「プロは1試合だけじゃなく、シーズンを通して戦う。切り替えが大事だ。お前は若いんだから後悔のないように、思いっ切り腕を振って投げたらいい」

 1年目の2015年。5月30日の西武戦に先発した。結果は2回2/3を4失点KO。登板後、能見から食事に誘われ、攻めることの重要性を説かれた。社会人時代から投球を参考にするなど、目標にしてきた左腕からの助言。同時にポーカーフェースの意味を教わった。この日、感情表現は最小限に。約束のマウンドで結果を残した。

 「頑張ってください」と、藤浪から託された登板。代役を見事に果たして笑った。「晋太郎が苦しんでいたので頑張りました」。昨年11月に結婚を発表した。新妻が初観戦する中で届けた勝利。今後は再び抹消され、次回登板を待つ。「もっと、もっと」-と、成長した姿で再登板に備える。

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