藤浪、セ界一に挑む 目標200イニング センバツV大阪桐蔭後輩に負けん

 4日のヤクルト戦(京セラドーム)で今季初先発する阪神・藤浪晋太郎投手(22)が3日、甲子園で調整し、あらためて2017年の目標に「200投球回」を掲げた。母校・大阪桐蔭が1日にセンバツで頂点に立った。同校の優勝は自身が春夏連覇に貢献した12年以来。後輩たちの奮闘に刺激を受け、セ界制覇に挑むプロ5年目が幕を開ける。

 プロに入って5年目の“開幕”を迎える。藤浪は時折り笑みを浮かべながら、4日のヤクルト戦に向けて調整した。周囲から真のエースへと成長を期待され、金本監督には15勝以上のノルマを掲げられた1年。200イニングを目標に、泰然自若でシーズンに挑む。

 今季初登板を翌日に控えた右腕は、強めのキャッチボールなどで最終調整した。シーズン前に憧れだったWBCに出場。大会での登板は1試合に終わり、広い世界での現在地を知った。何度も口にした「悔しい」-は、まだ成長できる証しでもある。チームは開幕3連戦で1勝2敗。中継ぎの負担が大きかった。

 「気負ったり、背負ったりせず。まだ5年目。今年の(大卒)ルーキーと同じなので。チームのことを思い過ぎない方がいい。考え過ぎると苦しくなる」

 火曜日の登板。先発の出来がこの1週間の投手編成を左右する。「中継ぎもそうですけど」。前置きした上で覚悟を明かした。「シーズンの目標に200イニングと言っているので。コンスタントに投げないと届かない。伸ばしていけるように」。ヤクルト戦は14年から7連勝中。テーマは「淡々と」だ。

 若さを前面に、胸には一戦必勝の精神。母校・大阪桐蔭の快進撃に胸を熱くした。下馬評は高くなかったがセンバツを制覇。「誇りに思う。素直におめでとうと言いたい」と称賛した。同大会での優勝は12年に藤浪らが春夏連覇を成し遂げて以来。夏の優勝に向けてエールを送る。

 「自分の時は表彰式後に監督から『この瞬間から、夏が始まっている』と言われて引き締まった。全国で唯一、チャンスを持っているチーム。せっかくなので達成してほしい」

 後輩の奮闘に刺激を受け、先輩の歩みは力強さを増す。WBC仕様の力感ないフォームから、変化球主体の投球は新たな武器になった。「できれば七、八回まで投げたい。やれることはしっかりとしてきたつもりです。あとは試合でどう出るか」と藤浪。新たな1年に挑む。硬軟織り交ぜたスタイルで、まずはチームの連敗を止める。

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