ドラ1大山、左殺しの甲子園初安打&マルチ 対左は打率・714

 「オープン戦、阪神12-2ヤクルト」(7日、甲子園球場)

 聖地にあいさつ代わりの2安打を放った。二回1死で迎えた第1打席。甲子園初安打を中前にはじき返した。ドラフト1位・大山悠輔内野手(22)=白鴎大=が安どした表情を浮かべる。一挙7得点したビッグイニングの口火となり、先制のホームを踏んだ。

 記念すべき安打はヤクルト先発・村中の外角寄り高めの131キロ直球を捉えた。ライナー性の打球が中堅の芝生で転がる。二塁をうかがうオーバーランから一塁に戻り、コーチャーの中村外野守備走塁コーチと、グータッチを交わした。

 まだ止まらない。五回先頭ではヤクルト2番手・中沢の直球攻めで2ストライクと追い込まれる。ファウルでかわし、4球目、外角のスライダーに反応。左肩を開かず、しっかりと右方向へ打球を運んだ。ライナーで右前へ。得点にはつながらなかったが、出塁してチャンスを演出した。

 大山も手応えを口にする。「打ちにいく中でボールを見極められているのが大きい」。第2、第4打席は四球で出塁。カウント3ボールでも甘い球は積極的に打ちにいった。金本監督は「うまいこと反応しとったね。追い込まれて右の方にポーンと落としたり。さすが、思った通りの実戦向きというか」と上向いてきた打撃に高評価を与えた。

 左投手2人から打った2安打。これでオープン戦が開幕した2月25日・日本ハム(名護)以降の実戦で、対左投手は7打数5安打、打率・714だ。「(得意かどうかは)初めて対戦する投手だし分からない」と話すが、右打者という利点を最大限に発揮。「バットを短く持ったりとか、タイミングの取り方を変える」と工夫する対応力も携えている。

 開幕スタメンの可能性について指揮官は「キャンベルの状態にもよる」。結果を出し続けて三塁を大山の“聖域”にしてみせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス