ドラ2小野変身 151キロ直球だけじゃない変化球でも魅せる

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神のドラフト2位・小野泰己投手(22)=富士大=が26日、登板する27日の紅白戦は変化球のチェックをテーマに掲げた。実戦初登板だった22日の紅白戦では1回無失点と好投したが、変化球の制球が定まらなかった。目標とする開幕ローテ入りへ、早期の課題解消に意欲を見せた。

 ドラ2右腕の魅力は真っすぐだけじゃない。2度目の実戦登板を翌日に控え、小野が明確なテーマを掲げた。それは『変化球で魅せる』こと。「前の紅白戦ではあまり変化球がよくなかった。しっかり投げられるようにしたい」と誓った。

 初実戦だった22日の紅白戦。直球の最速は151キロを計測し、12球で打者3人をピシャリと抑えた。金本監督も大絶賛したデビューで、残った課題は変化球だ。カーブ、スライダー、フォークを計4球投じ、ストライクはスライダーの1球だけ。あとの3球は明らかな抜け球になった。

 打者の調整段階が上がってくれば、もちろん直球だけでは抑えられない。前回登板では、変化球に対する反応すら見ることができなかったに等しい。「真っすぐでカウントを取って、変化球で勝負できるように。たくさんの打者と勝負して、経験を積んでいかないといけない」。キャンプ最終盤の今、やるべきことは理解している。

 元々、決め球のフォークには自信がある。大学時代も直球とフォークが投球の主体だった。直球に近い軌道から、キレよく大きく落ちるのが理想。実戦で空振りを奪うような精度と威力を示せれば、さらに強いアピールになるのは間違いない。

 この日は宜野座のブルペンで54球。カーブを投げる際には、金村投手コーチからアドバイスを受けた。「抜ける時もあるので」というクイックをひとまずは封印。通常のセットポジションから上半身と下半身がしっかり連動するようになった段階で、再び取り組むことを確認した。

 27日の紅白戦では2イニングを投げる予定。一戦一戦が貴重な経験になると同時に、ここからは生き残りを懸ける勝負になってくる。ローテ争いについて問われると、小野は「開幕に向けてアピールする場なので、自分のピッチングをできるようにしていきたい」とキッパリ言い切った。浮き上がるような快速球とは違う武器も披露し、目標へまた近づく一歩をしるす。

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