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江夏氏、藤浪に激辛エール!お山の大将にはなるな

 ブルペン視察へ向かう江夏氏(撮影・田中太一)
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 「阪神春季キャンプ」(17日、宜野座)

 阪神OBの江夏豊氏(68)が17日、沖縄・宜野座村で行われている阪神キャンプを視察した。猛虎の元エースとして、WBC日本代表にチームでただ一人選出された藤浪晋太郎投手(22)に独特の表現で激辛エール。「阪神のお山の大将でどうするの」-とし、球界を代表する右腕になるべく、国際舞台での経験を成長の糧にすることを願った。

 真っ黒のサングラス越しに、阪神の将来に思いを巡らせた。「いちOBとしてね」。江夏氏が穏やかな口調で、後輩たちについて語り始めた。言葉は時に厳しく、時に優しくもなった。熱弁に変わったのは、藤浪の話題に移った時だった。

 「彼も5年目だしね。それなりに考えて、いろいろ工夫しているだろう。昨年7勝だったことで、これまでの自分では結果が出せないのは分かったんじゃないかな。本人が一番悔しい思いをしているだろうから」

 入団時から将来のエース候補として期待。初年度から3年連続で2桁勝利を挙げたが、昨年は7勝(11敗)と苦しむ姿を見守った。これまでOBや評論家、昨年は臨時コーチとしても助言。江夏氏自身も入団当初から活躍し、その苦しさを肌で感じている。

 だからこそチームを背負う逸材には、もう1歩、2歩も成長してほしい。藤浪はWBC日本代表にチームで唯一選出されている。強打者、好投手が集う国際大会。「国を挙げてのイベント。いい選手が集まる場所だから、大きな経験になる」と有形無形の収穫を期待し、独特の表現を用いた激辛エールで背中を押した。

 「阪神のお山の大将でどうするの。4位じゃダメなんだから。満足することもひとつ必要。このままじゃダメだと悟るのもひとつだよ」

 日々、課題と収穫を感じながら過ごすことが確かな成長につながる。一流選手が集う舞台だからこそ、江夏氏は「見る力」の重要性を説く。「違った角度で見て参考にするのも成長のひとつ。きっかけにするかしないかは、見る能力にかかっている」。見て学べ。ヒントは近くにあると、レジェンドは力説した。

 藤浪はこの日、投内連係やランダウンプレーなど、実戦的な動きで精力的に汗を流した。「そのつもりです」。江夏氏の言葉を受け、短く決意を込める。WBC開幕まで1カ月を切った。「いまだかつて経験のない」と表現する1年。フル回転を誓いながら、金言を胸に未知との遭遇から新境地を切り開く。

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