安芸で“掛布再生工場稼働” 新井良、大和、伊藤隼ら輝かせる 

 阪神・掛布雅之2軍監督(61)が31日、2軍キャンプ地の高知県安芸市に入った。中堅選手が多い今キャンプのメンバーの中でも、新井良、大和、伊藤隼の名前を挙げ、「もう一度輝かせる」と宣言。“掛布再生工場”を稼働させる考えを示した。

 2月1日から1カ月間。南国・土佐で汗を流す野手メンバーを見て、掛布2軍監督が言った。「2軍のキャンプじゃないよね」。ケガからの復帰を目指す西岡を筆頭に、新井良、大和、伊藤隼と、1軍での実績がある選手が名を連ねている。

 「さびを落とすって言い方は失礼だけど、もう一度輝かせる。そういう意味では安芸はいいんじゃない」

 中堅選手をもう一度輝かせる。今キャンプのテーマのひとつは「再生」だ。「戦力的に大切な層」という選手たちを、掛布2軍監督が不死鳥のごとくよみがえらせる。「キャンプでの状態がいいからといって、(1軍に)推薦とかはしない」と話し、キャンプ中は激しい競争をあおることはしない。あくまで開幕1軍を争う勝負の3月に結果を出せるよう、その準備を整えることに主眼を置く。

 左アキレス腱断裂からの完全復活を目指す西岡。12年に110試合に出場し、打率・280、11本塁打、32打点の成績を残した新井良。誰もが認める守備力を誇る大和。11年度のドラフト1位で、15年までは着実に出場試合数を増やしていた伊藤隼。まだまだ老け込む年ではないと、掛布2軍監督は見ている。

 昨年のファーム2冠王・陽川も2軍キャンプスタート。「陽川も、大山という新人が入ってきて、悔しい思いをしていると思う」。飛躍のきっかけにと、背番号55を今キャンプの野手キャプテンに指名。投手キャプテンの榎田と共に、チームを引っ張る役割を期待する。

 「超変革」の風を吹かせた昨季。若手が台頭したその分だけ、悔しい思いをした選手がいる。「自分の野球に限界を作ってほしくない」と掛布2軍監督。悔しいと思う気持ちが、自らを超える原動力。ミスター・タイガースがそのスピリットを植え付け、逆襲をアシストする。

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