藤浪WBCに専属トレーナー帯同 “3冠”目指し球団にお願い

 阪神の藤浪晋太郎投手(22)が28日、若手主体のメンバーとともに29日からの先乗り合同自主トレに向けて沖縄県内の宿舎に入った。第4回WBC制覇からのリーグ優勝、日本一の“3冠”を狙うシーズン。フル回転を誓う上で欠かせない、コンディショニングについても言及。球団に専属トレーナー帯同の希望を伝えていることを明かした。

 最高気温23度。暖かな空気を全身に受けながら、藤浪は引き締まった表情で沖縄の地を踏んだ。「いまだかつて経験ない」と表現した2017年シーズン。WBC出場からV奪回を目指すシーズンと、エースにはフル回転が求められる。調整は順調。準備は万端だ。

 「暖かいと体も勝手に動くと思うので。自然と状態も上がっていくと思います」。29日から先乗り合同自主トレが始まる。既に鳴尾浜で3度ブルペン入りし、変化球を交えた投球練習を開始。金本監督も藤浪の要望を聞いた上で、初実戦となる2月8日の紅白戦登板も視野に入れる。

 フル回転を誓う上で、欠かせないのが体のケアだ。昨年11月、侍ジャパン強化合宿に参加した際には、手嶋秀和トレーナーが全日程で帯同した。入団時から担当した球団トレーナーが同行したことで、強化試合にも自身のコンディショニングに不安なく挑み、結果を残すことができた。

 「(手嶋トレーナーは)入団時から診ていただいていますし。いまだかつて経験したことのない、調整のペースというか、ハイペースなので。球団とも話させてもらっています。すごく神経質になりますし。今まで通り、自分としては流れを変えたくないな、という思いはあります」

 まだ見ぬ戦いを前に今後のサポート体制について、既に自身の希望を伝えていることを明かした。決勝まで進んだ場合、大会終了は日本時間3月23日。帰国後すぐに開幕を迎える。目指すのは自身初の大台200イニング到達。故障や調整のズレには慎重を期し、万全の体制で臨みたい。

 「どういうふうに聞いてもらえるか分かりませんが、いろいろ配慮していただければ助かります。ケガとかなくシーズンに入れる形なのかな、と思います」

 最高のパフォーマンスで日本に、チームに貢献する強い覚悟を示す。世界制覇からセ界制覇、そして日本一へと続く戦いだ。「せっかくなのでWBCも、常にやるからには一番を目指したいですし。しっかり頑張りたい」と藤浪。さあ、沖縄から始まる。万全の体制の下、頂点に向けて身を粉にして戦う。

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