藤浪、子供たちのヒーローになる WBC選出、日の丸背負い挑む夢舞台

 3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は24日、8選手が追加で発表され、阪神・藤浪晋太郎投手(22)らが選ばれた。先行発表されている選手と合わせて27選手が決まり、甲子園で会見した右腕は幼少期の経験を基に、“子供たちのヒーロー”になることを宣言。1人でも多くの野球少年に夢を与えるため、4年に一度の舞台で奮闘する。

 テレビ画面を見て何度も何度も心を躍らせた。向上心を抱かせてくれたのがWBCだった。その舞台、マウンドに日の丸を背負って立つことが決まった藤浪。「ずっと憧れていた大会ですし、光栄。しっかりと貢献したい」と力を込める。

 「自分が野球を一番見ていた時に、すごく興奮したのを覚えている。数多くのドラマが生まれるし、自分がそういうものを見せられるように」。第1回大会では松坂が決勝のキューバ戦で勝ち投手となり、初の世界一。第2回では先発からストッパーに回ったダルビッシュが決勝戦の最終回を締め、大きな雄たけびを上げた。

 「(2013年の)第3回も自分がプロ1年目の時で、すごく縁がある大会」と明かした藤浪。12年に阪神からドラフト1位指名され、仮契約時の段階から「日本を代表する投手になれば、そういう舞台に選ばれて国民の方に評価してもらえる」と将来の代表入りを熱望していた。

 幼少期から野球の本場で奮闘する選手たちに恋い焦がれ、正式に代表入りが決まった今-。「どんな役割であれ、全うしてチームに貢献する」ことはもちろんだが、「一人でも野球を見ている人に夢を与えられて、一人でも野球を頑張ろうと思ってもらえることが選手冥利に尽きる。そのためにしっかりと調整したい」と言い切る。

 かつての自分が夢を抱いたように、“子供たちのヒーロー”となって一人でも多く、野球を頑張ってくれるように。その使命感を背負うからこそ、キャンプではWBC仕様の調整に専念する方針だ。

 これから首脳陣と話し合いの場を持つことになるが「なるべく実戦で多く投げたい。7、8イニング投げるというのではなく、3~5イニングを紅白戦、シート打撃で投げられれば。実戦で作っていくタイプなので」とイメージを描いている。

 1月の自主トレ段階で捕手を座らせ、変化球の精度を高めたいと語っていた右腕。「大会は一発勝負なので。試す余裕はない。ベストのパフォーマンスが出せるように」。世界一の称号を手にし、野球少年の目を輝かせるために、虎のエースは全力を尽くす。

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