糸井を川藤OB会長が激辛歓迎 結果残さなイカン!若手にも奮起促す

 激辛歓迎メッセージを送られた糸井
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 阪神・川藤幸三OB会長(67)が9日、安芸キャンプを訪問し、チームがFAでの獲得を目指すオリックス・糸井を“激辛歓迎”した。チーム状況を冷静に分析し、糸井の必要性を強調。人間性にもほれ込んでおり、加入1年目からの活躍を厳命した。さらに若手にもベテランに負けないよう奮起を促した。

 厳しくも、温かい。川藤OB会長はパイプイスにどっしり腰を下ろし、報道陣の質問に口を開いた。チームが獲得を目指す糸井へ、「虎のユニホームを着た人間はみんな一緒。タイガースの一員。戦力になってくれ!」とラブコールを送りながら異例の“激辛歓迎”の姿勢を示した。

 「もし糸井が入ったとすれば、戦力にならなアカン。途中で故障したとか、大きなスランプに入ったとか。そんなこと言っとっても言い訳にならんわな。結果を残さなイカン。監督が何を目指すかといったら、優勝しかないんだから」

 夕暮れの冷気を吹き飛ばすような熱い口調だった。新天地での活躍を確信するからこその厳しい言葉。超変革1年目は若手を積極起用した。高山、北條、原口らの活躍で未来への息吹を感じさせたが、チームはBクラスに沈んだ。結果が求められる来季。断トツでリーグ優勝した広島を退け、日本一を勝ち取るために。川藤会長は「若手だけでは無理。主力、ベテラン、中堅、若手、こういうバランスができて初めて強いチームや」と力説した。

 今季を振り返ると、当初の期待通り働いた野手は40歳福留だけ。主力として期待された鳥谷、ゴメスは不振に終わった。来年36歳ながらバリバリの主砲である糸井は現状のチームにピッタリと当てはまる。だからこそ、1年目から主軸として働いてもらわないと困るというわけだ。

 補強ポイントという面を差し置いても、糸井という人間にほれ込んでいる。走攻守三拍子そろったプレースタイルだけでなく、性格、人間性も川藤好みだ。「面白い選手だと思っとるよ。性格的にも、プロ向きの性格をしとるわい。アカンかったら自分で責任を取れる。言い訳なんてするようなもんじゃあれへん。言い訳したらワシのところ来い、でええやないか!」と豪快に笑った。

 一方、若手には今季の経験を生かすように厳命した。「『ワシというヤツがおるやないか!』と胸を張れるヤツが出てこなアカン」。まだまだ物足りない。語気を強め、過激な言葉で奮起を促した。

 「どれだけ実績があろうと1年間何があるか分からん。誰が来ようと、(若手は)『年寄りに負けてたまるか!』というのが基本。そんな気がなかったらさっさとユニホーム脱いだらええねん」

 “川藤節”全開の秋季キャンプ視察初日。グラウンドへ熱視線を注ぎながら、愛情たっぷりに、チーム活性化を願っていた。

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