横田、江越、覚醒しろ!坂井オーナが掛布2軍監督に“お願い”

 阪神・坂井信也オーナー(68)が8日、鳴尾浜を訪れ、掛布雅之2軍監督(61)らと約1時間30分にわたって会談。今季の2軍報告を受けた中で、江越と横田の名前を挙げて覚醒に期待を寄せた。FA宣言したオリックス・糸井嘉男外野手(35)の獲得に動く方針だが、生え抜きの育成を欠かすことなく、チーム作りを進めていく。

 鳴尾浜に緊張が走る。電撃的な訪問は、わずかな時間で終わらなかった。坂井オーナーが虎風荘に足を踏み入れたのが、午前11時30分ごろ。そこから掛布2軍監督らを交えた濃密な会談は、1時間30分にも及んだ。来季のチーム作りにかける思いが、それだけの時を刻む結果となった。

 会談後、坂井オーナーは「(内容は)秘密」と話すにとどめ、鳴尾浜を離れた。今季の2軍報告を受けたことがメインとなった中、自然と若手の育成に関しても熱が入ったもよう。掛布2軍監督が会談の一端を明かす。

 「1年間の報告とか、若い選手を育ててほしいということだった。(具体名として挙がったのは)横田とか江越とか。どうにかなってほしい、ということだった」

 オーナーが熱望するのは若虎の台頭であり覚醒。その中で、具体名を挙げて訴えたことが珍しくもあり、期待の大きさを物語る。横田と江越は共に今季の飛躍を楽しみにされたが、思うようにブレークしきれずに終わった。ただ、だからといって見放すつもりもない。何とか花を咲かせてほしい。

 「どうにかねえ。親心じゃないけど、やっぱりかわいいんだろうね。そういう選手だよ、2人は。オーナーだけじゃなく、チーム全員が思ってるんじゃないの」と掛布2軍監督。生え抜きの大砲の育成は、スタッフ全員が目指すところだ。

 チームとしては現在、国内FA権の行使を表明したオリックス・糸井の獲得方針を固めている。ただ、外部からの補強と並行して、若虎の育成も必要不可欠なものとなる。その両輪がかみ合ってこそ、強いチームができあがるからだ。

 また、掛布2軍監督は「(江越は)大山が入ってきて、いい刺激になってくるんじゃないか」と話す。同じ右打者ということもあり、相乗効果にも期待を寄せる。会談であえて2人が名指しされて成長を求められたのは、それが理想の形だからこそ。現場とフロントが一丸となり、強いチーム作りを進めていく。

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