ドラ2小野「火の玉極意」学ぶ!球児さんに“弟子入り”志願

 阪神からドラフト2位指名された小野泰己投手(22)=富士大=が25日、岩手県花巻市内の同校で佐野統括スカウトらから指名あいさつを受けた。最速152キロ右腕は阪神・藤川球児投手(36)に“弟子入り”し、「火の玉ストレートの極意」を学ぶ構え。今秋から実戦で投じている新球・スローカーブも駆使し、将来は藤川のような投手陣の柱になる。

 みちのくを代表する152キロ右腕が描く最強の真っすぐは、藤川球児の「火の玉」だった。指名あいさつを受け、改めてプロ野球の世界を実感した小野は、よどみない口調で思いを語った。

 「藤川球児さんのような真っすぐを投げられるようになりたいです。分かっていても打たれない直球。ストレートに伸びがあると思いますし、どうやって投げているのか聞いてみたいですね」

 日米通算225セーブ。打者の手元で伸び上がる「火の玉ストレート」を武器に、球界を代表する投手にまで上り詰めた藤川。テレビ越しに見つめていた少年時代、そして今も尊敬の念が絶えることはない。プロで真っすぐという武器を磨き上げ、超一流への階段を駆け上がっていく。

 さらに、小野にはもう一つ自信のあるボールがある。2カ月間かけて体に染みこませ、今秋の北東北大学リーグ戦から実戦で投球し始めたスローカーブだ。大きく弧を描いて落ちる新球は常時100キロ台。150キロ超のストレートと組み合わせる緩急自在の投球は、左右こそ違えど元中日の今中慎二をほうふつとさせる。

 「自分の感覚の中で、カーブを取り入れた方がいいと思いました。打者のタイミングを外すという意味でも、実戦で使っています」

 23日の明治神宮大会東北地区代表決定戦の決勝・仙台大戦は、4安打1失点の完投勝利。22日と合わせて248球の熱投でマウンド上を支配し、チームを2年ぶり3度目となる明治神宮大会出場に導いた。金本監督は力みのないテークバックが「伊藤智(現ヤクルト投手コーチ)にそっくり。伸びしろがある」と評する。期待を感じているからこそ、右腕の気持ちも熱くなる。

 「(2位指名という)高い評価をしていただいて本当にうれしかったです。実感も湧いてきました。勝てる投手になって、1年でも長くプロの世界でやりたいです。新人王も狙っていきたいです」

 リーグ戦5勝0敗で最優秀選手賞、さらにベストナインを獲得した4年の秋、大きな一歩を踏み出した。「(ファンのみなさんに)甲子園のマウンドで自分が投げている姿を見ていただきたいです」。すでに右腕には猛虎の魂が宿っている。「火の玉」を継承したその先に、超一流の称号はある。

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