福留「オレらの責任」執念で先制内野安打も…投手陣にざんげ

 「巨人3-1阪神」(6日、東京ドーム)

 現状打破への思いをバットに乗せた。チャンスでの一打こそ4番の仕事だ。阪神のベテラン福留がチーム唯一の得点をたたき出した。0-0の三回、2死一、三塁。打撃不振のゴメスがつないだ先制機に、燃えないはずがなかった。内角ツーシームを振り抜き、二塁へしぶとく先制適時打を決めた。

 「何とか先に点を取ってと思っていた。形はどうであれ点は入ったので」

 しかし先制打の喜びもつかの間。チームは手痛い逆転負けを食らい、借金はついに10にまで膨れあがった。自身もその後の2打席は走者を置きながら、快音を響かせず。1点リードの五回1死一塁は中飛、2点を追う七回2死一塁も果敢に初球を狙ったが、左飛に倒れていた。

 試合後は険しい表情で通路を歩いた。口を突いたのは、投手へのざんげの言葉。ここ5試合、計11得点。平均3得点にも届かない。先発投手は何とか先制点を阻止しようと試合序盤から飛ばすが、こらえきれず中盤に失点を重ねてしまう。投打がかみ合わず負のスパイラルに陥っている。チームを背負う4番だからこそ、敗戦後も福留は口を開いた。

 「オレらの責任。ピッチャーは一生懸命投げている。オレら野手がしっかりやらないと。この現状を続けていくわけにはいかない。断ち切らないと」

 もどかしい試合が続く中でも存在感は際立っている。この日の練習では悩める助っ人に並走。外野の芝生で体をほぐしながら、前日に拙守を犯したゴメスの心も和らげた。連敗が続いてもシーズンは続く。苦しんだ末に光があると信じて、役割を全うするだけだ。

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