高山休日返上バント練習「申し訳ない」

 阪神のドラフト1位・高山俊外野手(23)=明大=が6日、鳴尾浜の室内練習場で休日を返上してバント練習を敢行した。5日・西武戦(甲子園)では八回無死一、二塁の好機に送りバント失敗。早速マシン相手に約15分間、いつものように黙々と振り込むのではなく、バントの反省練習に精を出した。

 「昨日やってしまったことは取り返せないので、難しいですけどね…という気持ちです」と一夜明けても表情が晴れることはない。痛恨ミスへの自責の念が、背番号9を千葉への移動前にバント練習に向かわせた。

 「悔しいというよりは、ピッチャーに申し訳ない気持ちしかない。守っている人にも監督、コーチにも申し訳ない。バントも、あれで流れが止まってしまったので」と反省と謝罪を繰り返した。

 千葉県出身の高山にとって、7日からの敵地でのロッテ3連戦は凱旋試合になる。気持ちの切り替えにはうってつけだが「『切り替える』という表現を自分が使うのはおかしいと思います。それでも、試合に使ってもらえるなら思い切ってやらないといけない」と慎重に言葉を選んだ。

 出場57試合で打率・265、得点圏打率は・385の高数字。現状に満足することなく、タイミングの取り方を変えるなど試行錯誤を繰り返している。「考えながらやっています。結果を出すことが一番です」と、さらなる上を目指して努力を積み重ねている。

 週末には日本最速163キロをマークした大谷を擁する日本ハムとの対戦を控えるが「先のことは考えていないです。まずは自分のことです」と目の前のロッテ戦に集中する。QVCマリンでは3月16日のオープン戦で先制適時打を含む3安打している。正念場を迎えている虎の黄金ルーキーが験のいい球場で巻き返しへの第一歩を踏み出す。

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