江越38発!片岡コーチの助言で一変

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神・江越大賀外野手(22)が26日、圧巻の柵越えショーで逆襲ののろしを上げた。全体メニュー後の居残り特打で、114スイング中38発の大爆発。直近の実戦3試合でノーヒットと調子を落としていたが、復調の手応えをつかんだ。高山、板山の1軍合流で激しさを増す外野戦争。生き残りをかけて、27日に行われる練習試合の韓国・サムスン戦(宜野座)でのアピールを誓った。

 何かが吹っ切れた。ゆったりと構えた江越の体が、ブルンッ!ときれいに回る。捉えた打球は、次々とピンポン球のように飛んでいった。「まだわからないですけど、つかめつつあるかな、というのはあります」。慎重に言葉を選びながらも、復調の兆しが見えた30分間を振り返った。

 全体メニュー後の居残り特打で“覚醒”した。40スイング目までは4発。そこから一気にペースを上げた。4度の3連発、1度の4連発を含め、残り74スイングで34発。中には、外野通路を移動するテレビ局クルーを直撃する推定135メートルの特大弾もあった。右中間にも3発と、パワー全開。最後は「オリャ~!!」と、雄たけびまであげて振りまくった。

 直近の実戦3試合でノーヒット。この日も最初のフリー打撃は、77スイングで柵越えは5本止まりだった。しかし、片岡打撃コーチから、体の左側にしっかりと壁をつくるようにという助言をもらうと「1つのアドバイスでしっくり来るところがあった」と、自身も驚くほど一変した。

 ケージ裏で見守った片岡コーチは「上下のバランスが整わないと、思い切ったスイングはできない。最後の特打の内容はよかった。モヤモヤしていたと思うけど、これで自信を持って打席に入れるのでは」と評価。金本監督もアドバイスを送り「いつも言っていることと一緒。バッティングの幹となる部分をしっかりしろと」と、奮起を促した。

 高山、板山の両新人が1軍に合流し、横田も好調。だが、江越には昨季5本塁打の1軍での実績がある。外野争いはし烈を極めるが、引き下がるわけにはいかない。「さっきの形を忘れずにやりたい。実戦で結果を出してナンボなんで。頑張ります」。言葉にも力がみなぎった。まずは27日のサムスン戦。豪快な一発回答で、ライバルたちを引き離す。

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