江越 頭脳野球でセンター試験合格や!

 阪神・江越大賀外野手(22)が25日、横山を除く同期3人と大阪市北区の大阪天満宮で行われた「福玉まき」に参加。学問の神様・菅原道真が祭られる「天神さん」で「野球偏差値」の向上を誓った。昨季の経験を生かして、開幕スタメンを目指す。

 期待のホープの登場に約800人の参拝客が沸き返った。恒例の福玉まきに大阪天満宮は大盛況。青い法被を身にまとった江越は、ファンの熱気に応えるようにファンへ「福」をお裾分けした。

 「勉強はあまり好きじゃないです…というか嫌いです(笑)」

 大阪天満宮といえば学問の神様・菅原道真が有名。勉強は苦手でも「天神さん」にあやかり、野球偏差値をアップさせる考えだ。

 「やっぱり記憶することが野球では頭を使うと思うので。データで映像を見たりしたときに打席の中ではノートを見られない。対戦した記憶を自分の中でちゃんと暗記しておかないといけないので」

 昨季は打率・214、5本塁打、16打点をマーク。レギュラーどりへの足がかりをつかんだ。2月1日のキャンプインから1カ月に及ぶ“センター試験”がスタート。開幕までに中堅合格を得るため、まずは1年目の復習から取りかかる。

 「去年は何も分からずただ無我夢中でやっていたので。今年は投手の武器であったりクセであったり、そういうところも頭の中に入っているので生かしていきたいと思います」

 プロ入りしてから付け始めたというノートには、投手別に気づいた点をメモしてきた。昨季の経験を生かしつつ、ビデオを見返し、相手を研究。さらに、捕手別で配球の傾向をつかむつもりだ。

 2年目対策へ予習もバッチリだ。現状の打撃の課題は「目線をぶらさないこと」。昨季は176打席で64三振を喫したが、「追い込まれる前にしっかりと勝負したい。三振の数は、もちろん少ない方がいいですけど、自分の中ではミスショットを少なくしたいと思います」とフルスイングの持ち味を消すつもりはない。シーズン開幕まで約2カ月。沖縄では技術はもちろん野球脳を向上させ、開幕スタメンをゲットする。

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