隼太新年の誓い 進む!金本ロード

 阪神・伊藤隼太外野手(26)が19日、沖縄セルラースタジアムで自主トレを公開した。金本知憲監督(47)が現役時代に初めて規定打席に達したのと同じ27歳シーズンを迎え、レギュラー奪取を力強く宣言。“金本ロード”を歩んでいく決意を示した。またシーズンを通して1軍戦力となるため、「掛布道場」からの独り立ちも宣言した。

 南国の空気を気持ちよさそうに吸い込み、元気いっぱいに、グラウンドを駆け回った。後ろは振り向かない。前だけを向いて進んでいく。新婚ホヤホヤの伊藤隼のターゲットはただ1つ。レギュラーとしてプロ初の規定打席に到達することだ。

 「1年間レギュラーとして143試合に出る。規定打席に立つ。今まで4年間立てていないので。今年こそという気持ちでいます」

 金本新監督が広島時代、初めて規定打席に達したのが27歳シーズン。5月に27歳になる伊藤隼は、指揮官が21年前にマークした104試合、打率・274、24本塁打、67打点の数字に近づき“鉄人ロード”を歩む決意だ。

 「もちろんバッティングだけじゃないですけど、打率、本塁打の数字が残っていれば使ってもらえると思う。使ってもらえるということは、そういう数字が残っているということだと思うので」

 そのため巨人・脇谷、中井らとの合同自主トレで、金本監督、掛布2軍監督から助言を受けた打撃フォームを完成させる。ステップ幅を広くとらず、脱力して打席に立ち、トップの位置をしっかりつくる。「体をレベルで回せるし腰の回転からのスイングで力強い打球を飛ばせると思う」と確率と飛距離アップに手応えをつかんでいる。

 「掛布道場」からの独り立ちも宣言した。これまでは自宅に通うなど熱心な指導を受けてきたが「掛布さんにお世話になっているようじゃダメだと思うので。独り立ち、放っておいても大丈夫だと思われるようにしたい」と覚悟を決めた。もう鳴尾浜とはオサラバだ。1年間、主軸打者として1軍で戦い続ける。

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