「江夏の部屋」来季2軍Cで自室開放

 阪神OBの江夏豊氏(67)が23日、臨時コーチを務める来年2月の2軍キャンプで、選手らの「メンタルケア」に乗り出す意欲を見せた。マンツーマンの会話も歓迎で、悩みを抱える選手がいれば、話を聞きながら解決策を探っていく考えだ。

 「(選手は)大勢とかよりも、1対1とか2、3人とかの方が話しやすいだろうし。気持ちのわだかまりとか、聞いてもらえることで違ってくることもあると思うから」

 悩める若虎に、温かい手を差し伸べる。来年の2軍キャンプでの臨時コーチは、1クールだけの短期間。「1週間ほどでは技術的なことは教えられないから」。だからこそ、気持ちの部分の改善に重点を置いている。

 19日に故・中村勝広GMのお別れの会に出席した時に、秋山の名前を挙げたのもそのためだ。「掛布に前々から秋山を見てくれと言われていて。技術的にはいいものを持っているからあとはここ(ハート)」。かわいい後輩を何とか独り立ちさせたい。そんな親心がある。

 リクエストがあれば、ホテルの自室を開放することもオッケー。「(何でもやるという)そのために行くんだから」。来年2月を見据え、レジェンド左腕の気持ちは早くも熱く燃えている。

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