岩崎悔し七回崩れた…恥ずかし緩慢走も

 「中日5-0阪神」(6日、ナゴド)

 思わず目を疑った。二回1死一塁で打席は阪神・岩崎。捕手の前へ絶妙なバントを決めると一塁へ駆けだした。杉山が捕球にもたつき、1死一、二塁-かと思われたが、全力疾走ではなかった岩崎は一塁アウト。結果的に2死二塁としたが、緩慢とも言うべきプレー。これでは勝てない。

 「何があるかわからない。走塁で決めつけはいかん。(力を抜くような)そういう子ではないと思うけど、本人にも言っておいたよ」。高代作戦兼内野守備走塁コーチも厳しい表情だ。優勝を目指すチームの一員として、恥ずかしい姿だった。

 先発としても七回の先頭・ルナに死球を与え、続く平田に右翼線二塁打。1死後、エルナンデスに四球を出し、満塁となったところで降板。2番手の安藤も踏ん張れず、2点を失った。

 前回登板した8月30日・ヤクルト戦では四回に突如崩れ、3回2/3を7失点だった。今回は6回1/3、2失点と先発の役目を果たし、「飛ばしていこうということでストライク先行でどんどんいきました」と振り返った左腕。ただ悔やまれるのが七回の乱調だった。

 全国の虎党は選手一人一人の全力プレーに一喜一憂している。もちろん岩崎も分かっているはず。このままで終われるはずがない。

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