上本「2番二塁」スタメン復帰即適時打
「阪神9-0ヤクルト」(28日、甲子園)
24日ぶりに戻った『2番・二塁』で阪神・上本が存分に暴れ回った。
まずは初回。1死からロマンに対しカウント1-2からの6球目を中前打。4日・広島戦以来の安打。さらに2死後、二盗を試みアウトにはなったものの左上前腸骨棘(こつきょく)の亀裂骨折からの復帰も問題のないところをアピールした。
八回には2死二塁から松岡の外の変化球を軽く合わせて中前に落とす適時打。こちらも4日以来の打点を挙げた。
2安打1打点と和田監督の期待に応える活躍ぶりで勝利に貢献。それでも選手会長の言葉は少ない。2安打を問われても「別に」、盗塁死には「アウトになったんでどうかなと思います」とニコリともしない。1カ月近く戦列を離れた。その間に大和が自分の穴を埋めただけでなく、12勝7敗とチームは上昇気流に乗った。1試合くらいでは浮かれていられないのだ。
指揮官は「(1軍に)上がってきて動きを見たら疲れが取れて躍動感があった。スイングもシャープ。(大和と)レベルの高い争いになる。作戦に幅もできるし」と、チームに芽生えた競争に目を細めた。
残り27試合。上本の復帰でラストスパートの態勢は整った。