呉昇桓38S!早くも昨季記録あと1

 「阪神3-1DeNA」(23日、京セラ)

 堂々たるマウンドだった。阪神・呉昇桓が、2点リードの九回に登板し、3人でピシャリと抑えた。

 先頭の乙坂を簡単に投ゴロ、続く山下幸を二ゴロ、梶谷は左飛に仕留めた。危なげのない投球で最後を締めた。今季113試合目でリーグトップの38セーブ目をマーク。早くも自身が昨季、記録したリーグトップの39セーブにあと1に迫った。

 20日の巨人戦では藤浪のあとを受け、九回無死満塁の場面で登板し、サヨナラ負け。チームは宿敵に3連戦で3連敗を喫し、その時点で0・5ゲーム差に迫られてしまった。その直後となる今回のDeNA3連戦。21日の第1戦は一発は食らったが、2セーブをマークしてチームの3連勝に貢献した。

 どんな状況でも平常心を貫く。それが虎の守護神の強みだ。「1試合1試合戦う中で、雰囲気が変わっていたら厳しい。常に同じ雰囲気でプレーすることが大事」と言い切る。

 巨人に3連敗し重苦しい空気に包まれても不思議ではないが「選手の雰囲気はいい感じ」だったという。呉昇桓も一喜一憂せず、気持ちを切り替えて自分の投球に集中した。

 25日からの広島3連戦(マツダ)への意気込みを聞かれると「あさって(25日)は台風だね」。そう冗談を飛ばしたが、残り30試合、40セーブ超えは時間の問題だ。

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