寒すぎ甲子園開幕…ゴメス打てず守れず

 「阪神3-8DeNA」(7日、甲子園)

 今季の甲子園開幕戦は、気温も試合も寒かった。4番のマウロ・ゴメス内野手(30)が打てず、守れずと精彩を欠き、先発の能見篤史投手(35)はミスにも足を引っ張られて二回までに5点を失った。スタンドには4万6026人が詰めかけたが、その前で完敗を喫し、これで開幕3連勝の貯金を吐き出し、勝率は5割。また一から出直しや。

 黄色に染まったスタンドから、何度もため息が漏れ、球場全体に充満した。今季初の聖地での試合で、投打の歯車がかみ合わず敗れた。寒さがぶり返した甲子園。試合も寒かった。

 打線が機能しなかった。井納に翻弄(ほんろう)され、五回までスコアボードに0を並べた。大ブレーキになったのがゴメスだ。

 0-1の一回2死二塁で空振り三振。五回2死一、三塁では必死にボールに食らいついたが、ボテボテの三ゴロに倒れた。5打数無安打。これで11打席連続無安打となった。

 「自分の状態がしっくりきていないんだろうな。打ちたい、打ちたいと思って、気持ちが焦っている」。主軸の不振に和田監督は厳しい表情を浮かべた。

 致命的なエラーもあった。二回無死一塁。黒羽根のバントが一塁線に転がった。処理したゴメスはカバーに入った上本に送球したが、これが上本の頭上を越える悪送球。無死二、三塁とピンチが広がった。指揮官は「確かに集中力というか、打てないことが守備に影響している。打つことと守ることは切り替えないと」と苦言を呈した。

 味方に足を引っ張られた能見も粘れなかった。二回はゴメスのミスの後に踏ん張れず、石川、梶谷、筒香に打たれて、この回4失点。三回以降は立ち直ったが、二回の失点が重くのしかかった。虎将は「野手に足を引っ張られたけど、踏ん張ってほしかった」と渋い顔だった。

 4番が目を覆いたくなるような不振で、先発の軸の一人が2敗目を喫した。ゴメスは「またあした」と多くを語ることはなかったが…。

 3連敗で貯金もなくなった。まさに8日からはゼロからのスタート。和田監督は「何とか先発ピッチャーが粘って、打つ方がなるべく早く(点を)取る」と、ナインに奮起を促した。ファンの期待に応え、奮い立つしかない。

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