江夏氏、呉昇桓に「金言」授ける

 阪神の宜野座1軍キャンプで臨時コーチを務める江夏豊氏(66)が、呉昇桓投手(32)に対して「金言」を授ける意向であることが17日、関係者を通じて分かった。昨年の投球を見て感じた部分を、遠慮することなく守護神に投げかける。

 2月1日のキャンプインが刻一刻と迫る。短い期間でどれだけのことを伝えられるか。臨時コーチの江夏氏の意欲は強い。球団関係者は「江夏さんは若手や伸び悩んでいる中堅選手だけじゃなく、実績ある主力投手にも声をかけたいと考えているようだ」と話す。その中の一人が呉昇桓だという。前出の関係者はこう付け加えた。

 「特に呉昇桓のことを気にしていると聞いた。『本来、日本球界でも一番のスライダー(カット)を投げられる投手だけど昨シーズン途中からフォームが変わってキレがなくなった。落ちる球を投げたことの影響かもしれない』と言っていた。そのあたりを本人から聞いてみたいようだ」

 昨年、来日1年目ながらリーグ最多セーブを記録した呉昇桓にも、まだまだ改善の余地があると江夏氏は見ている。伝説の左腕の「金言」が、絶対的守護神のさらなるレベルアップにつながれば、大きな意味のあることとなる。

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