藤浪 絶対2位!初の連続完投へ

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が18日、甲子園で行われた投手指名練習に参加した。現在9勝8敗。先発予定の19日・中日戦(甲子園)で、阪神では1968年の江夏豊以来となる高卒1年目からの2年連続2桁勝利を狙う。さらにCSファーストSの本拠地開催へ、チームの2位浮上を誓った。

 歴史的勝利を一発で決める。シーズン残り11試合。藤浪の登板は2、3試合と予想されるが、偉業達成へ足踏みするつもりはない。2000年の西武・松坂、阪神では1968年の江夏以来となる高卒1年目からの2年連続2桁勝利。藤浪はリラックスした表情で決意を語った。

 「2桁どうこうよりまず試合に勝ちたい。先発をさせてもらっているので、自分の仕事を全うしたいです」

 現在9勝(8敗)。2年連続の2桁勝利も、あくまで通過点だ。まずは先発予定の19日・中日戦に集中する。前回登板の12日・広島戦では6試合ぶりに初回を無失点に抑え、1カ月ぶりの白星を挙げた。今回も再現を狙う。「初回に点を取られると追う立場になってしまう。1試合を通じて、しっかり投げたい」とプロ初の2試合連続完投勝利を視界に入れる。

 目標は2位浮上だ。現在、チームは2カード連続で勝ち越し中。2位広島に1・5差に迫った。CSファーストSは、本拠地甲子園で開催したい。「営業的にはそうですね」とジョークを飛ばした藤浪は「マツダも嫌いじゃないですけど、本拠地の方がやりやすい。2位と3位は違うので、上に立っていたい。最後沈んで終わるのと、上がって終わるのは全然違うと思うので」と力を込めた。

 初戦の先発を任された昨年のCSファーストSは、広島のエース前田との投げ合いに敗れた。今季の広島戦は5勝1敗と相性がよく、先発が有力視される。今季の開幕前には「CSの借りはCSでしか返せない」と話した。リーグ優勝は絶望的だが、リベンジの機会は残されている。

 秋晴れの甲子園ではキャッチボール、ショートダッシュで調整。2年目の今季はすでに150イニングを投げシーズンの規定投球回数にも到達した。「疲れていないことはないですが、若いですし、痛いところもない。シーズン残り少ないので気合を入れてやりたい」。2年連続2桁勝利、そしてCS本拠地開催へ。藤浪がチームを上昇気流に乗せる。

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