虎、大和復帰で上本と“足攻野球”や

 “足攻野球”で首位を奪う!阪神・和田豊監督(51)は18日、左脇腹の肉離れで2軍調整中の大和外野手(26)の復帰が近づいていることを受け、打撃が復調気配の上本博紀内野手(28)との快足1・2番コンビ復活を、勝負の9月へ向かうための起爆剤としたい考えを示した。

 首位・巨人に1・5差。大事な時期を迎える猛虎に、快足の2番打者が帰ってくる。左脇腹の肉離れで離脱していた大和が、17日の2軍戦(オリックス戦)で実戦復帰。19日の2軍・ソフトバンク戦(鳴尾浜)にも出場予定で、その後の状態次第で早期の1軍復帰もある。

 「大和がいなくなってから、足を使った攻撃ができなくなっていたからね」と和田監督。現在、チーム盗塁数は43個。ただ大和が離脱した7月25日以降、18試合でチームの盗塁はわずかに4個だ。

 大和離脱後は今成が2番を務める超攻撃型打線を形成。破壊力はあるものの、足を絡めた野球はなりを潜めた。それだけに「(大和復帰で)攻撃の幅は広がってくるね」と指揮官の期待は大きい。

 1番を務める上本も打撃が復調し「残りも全試合出場?そうあってほしい。苦しい時期もあるだろうが、乗り越えるのがレギュラーへの道」と残り38試合フル出場を厳命した。

 大和復帰で上本らが生かされ、さらに打撃好調の伊藤隼、ベテラン・福留との外野手の競争も激化する。「9月にドーンといけるように、何とか8月をしのいで、その準備をしたい」。戦力が復し、足を絡めた攻撃がよみがえる。逆転Vへの礎が築かれつつある。

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