呉昇桓、虎助っ投新28S!3K締め

 「巨人3-4阪神」(12日、東京ド)

 圧巻の投球で球団史を塗り替えた。阪神・呉昇桓が98年のリベラを超え、阪神の外国人で史上最多となる28セーブ。来日初の3者連続三振で快挙に花を添えた。

 「セーブはやっていくうちに付いてくる。自分のセーブも大切だけど、チームの1勝の方が大切なのでね」

 3月29日の巨人戦。来日初登板初セーブを挙げた思い出の東京ドームで、また新たな一歩を踏み出した。

 1点リードの九回だ。先頭の代打・石井は内角高めの150キロで空振り三振。続くロペスも真ん中高めの150キロで空を切らせた。最後は長野を外角低めのカットボールで空振り三振。直球は一度もバットに当てさせず、3人で片付けた。

 「1点差だったので3者連続三振より、走者を出さなかったことがよかった」。巨人との3連戦初戦。13日へ勢いをつなぐ最高の投球内容に、和田監督は「気持ちが入ってベンチも熱くなる投球をしてくれた」と最大級の賛辞でたたえた。

 7月以降は16試合で13セーブを挙げ、失点はわずかに1。「きょうからも1試合1試合を勝っていくことが大切。1位と2位の戦いなので勝つことが大切」。上り調子の守護神は勝利だけを追い求め、首位獲りへ導く。

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