和田監督が不振大和に20分間熱血指導

 阪神・和田豊監督(51)が26日、甲子園室内練習場で不振にあえぐ2番打者・大和外野手(26)を熱血指導した。通常のフリー打撃を終えた後、指揮官が打撃投手を務めて特打を行うなど、不振脱出へ必死の試みを見せた。

 降りしきる雨で、漂う冷たい風。だが、室内練習場では熱気に満ちた指導が続けられた。和田監督が山なりの緩いボールを投げ、それを大和が打ち返す。マンツーマンの熱血指導は、約20分間にも及ぶものとなった。

 「下が浮いてしまっているから、高めに手が出るんでね」と指揮官は意図を説明。緩い球を打つことで、下半身を意識した打撃を体に染みこませていた。

 開幕当初は好調な打撃を見せていた大和だが、5月に入り打率・160と不振にあえいでいた。だが右手親指骨折から上本が復帰し、3番・鳥谷も復調。クリーンアップへつなぐ2番・大和の復活は、得点力アップへ欠かせないピースだ。

 「練習を楽にするより、試合で楽になることをしないと」と和田監督からのアドバイスを受け、打撃修正に努めた大和は「きっかけにしたい?そうですね。技術を修正するヒントになれば」。強力打線再形成へ欠かせない男が、一心不乱に復調への道を探し続ける。

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