和田監督、ライバル巨人の壁ぶち壊す

 ライバルを前に虎将が熱くなった!!阪神・和田豊監督(51)が24日、東京都内で行われた「セ・リーグ ファンミーティング2014」に出席。開幕戦で対戦する巨人・原辰徳監督(55)を前に「大きく立ちはだかる壁をぶち壊す!」と堂々と宣戦布告した。また開幕投手を能見篤史投手(34)に任せることを明言。セ各球団の監督も開幕投手を発表した。

 オープン戦の不振?そんなことは関係ない。セ6球団監督がそろってのパネルディスカッション。その最後に開幕戦への意気込みを問われ、和田監督が打倒巨人への熱い思いを、2200人のファンの前ではき出した。

 「(巨人は)頂点を目指すためには、大きく立ちはだかる壁。それを乗り越えるというより、ぶち壊すという強い気持ちで3月28日、東京ドームへ乗り込みたいと思います」

 イベント中、隣の席には巨人・原監督が座っていた。「やりがいがあるよね。ステージ上で感じるものがあった」と、和田監督はたぎる気持ちを抑えきれなかった。打倒・巨人こそ9年ぶりVへの道。強い決意が、指揮官の堂々たる宣戦布告へとつながった格好。開幕投手を能見に任せることも初めて明言した。

 ただ、楽に勝てる相手ではない。巨人に勝つ。それには、思い切った決断も必要だ。和田監督は、新外国人・ゴメスからの“4番はく奪”の可能性にも言及した。

 キャンプ中に痛めた右膝の影響で出遅れ、オープン戦でも十分な結果は残せず。「4番追試」として、25日からウエスタン・中日戦(ナゴヤ)に2試合出場する予定だ。

 ただその2試合で、変化球中心の日本人投手に適応できるかは不透明。和田監督は「これからどれだけ上がってくるかで(打順も)変わってくるかもしれない」と話した。

 今季の猛虎打線は、4番ゴメスの成否が鍵を握る。しかし、勝利のためには最善の手を打たなければいけない。「すべてが構想通りにいくとは限らない。準備だけはしておかないといけない」と、状態次第でゴメスを4番から外す考えだ。

 オープン戦は相次ぐ主力の故障で、最後までベストオーダーを組めなかった。背中の張りがある鳥谷もぶっつけ本番となるが、当面は状況に応じたオーダーで打開策を講じる。

 「選手たちも相当に気合が入っている。あと3日、しっかり調整したい」。宿敵も逆境も雑音も、すべてぶち壊す!道を切り開くのは、打倒・巨人への覚悟。それだけだ。

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