大和V撃4安打!不動の2番が復活

 「オープン戦、ロッテ3‐4阪神」(19日、QVC)

 待ちに待ったオープン戦2勝目だ!!阪神は、大和外野手(26)が同点の九回に左翼線への決勝二塁打を放つなど、5打数4安打の活躍を見せた。不振にあえいでいた不動の2番打者復活とともに、低調だった猛虎軍団も上昇気流へと乗っていく。

 久々に味わう勝利の瞬間‐。その中心に、低迷する猛虎とともに不振に苦しんでいた背番号「0」の姿があった。自身の、そしてチームの不安を一掃する活躍。敵地・QVCに、猛虎への強烈な追い風を吹かせた。

 「最初と最後の安打は、自分の中でも一番いい形で打てました」。大和が振り返る会心の1本が、流れを変えた。まずは四回の第2打席だ。ロッテ先発・藤岡の内角直球を中前へはじき返した。

 関川打撃コーチが「安打1本が薬になる。あれでだいぶ変わったね」と評した一打。打線も大和の安打を起点に、新井良の左中間二塁打で2点を奪った。

 オープン戦はこの試合まで34打数6安打、打率・176と低迷。それでも、バットを内側から最短距離で振り抜くスイングを極めるため、信念の下に続けてきた不断の努力が、着実に実を結んだ。

 五回に左前打、七回にも二塁内野安打を記録すると、最大の見せ場が最終回に待っていた。八回に同点とされた直後の九回2死二塁。ロッテ・大谷が投じた内角へ食い込むシュートにバットを鋭く振り抜くと、打球は三塁手の頭上を越え、左翼線で大きくはねた。技ありの勝ち越し適時二塁打だ。

 これまで習得に励んだ“業”が凝縮されたような一打に、「うまく打てましたね」と大和も自画自賛。関川コーチも「練習をしっかりやっていたから。最後は内角をしっかり振れていた。この状態を長く続けてほしい」と手放しで喜んだ。

 追い続けた先輩の背中も、大和を助けた。オフの自主トレをともに過ごし、不振にあえぐ中でも助言を送ってくれた西岡の存在だ。「剛さんが打撃のこともいろいろと言ってくれた。それを考えながらやっています」と感謝の言葉を忘れない。

 「結果も出ているし、形もよくなってきた。気持ちも楽になりました」。その顔に、ようやく笑みが浮かんだ。大和の復活がもたらした、何よりも大きな勝利という特効薬。今ここから、猛虎が開幕へ向けての進撃を始める。

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