藤浪エコで勝つ!球数できるだけ少なく

 ヤクルトとの練習試合(18日・神宮)に先発する阪神・藤浪晋太郎投手(19)が17日、球数の「省エネルギー化」を主題の一つに掲げた。開幕2カード目の4月1日、中日戦(京セラドーム)の先発が予想される右腕が本番を10日後に控え、試運転を本格化。今年初となるセ球団相手の登板で、エコ投球を意識しながらギアを上げていく。

 藤浪はドイツブランド「リモワ」のスーツケースを引きながら、タクシーに乗り込んだ。朝から鳴尾浜で約2時間汗を流し、チーム本隊の待つ東京へ。移動前、独身寮の玄関先で報道陣に囲まれ、ヤクルト戦に臨む意識を明かした。

 「もともと球数が多いタイプなので、ある程度は多くなるでしょうけど、できるだけ少なくできればいいかなとは思っています」

 前回8日の日本ハム戦から中9日で臨むマウンドは今年初のセ・リーグ相手。描く投球のイメージ、本番までのテーマ…周囲から指摘されるまでもなく思案を巡らせるものはたくさんあるが、そのなかのひとつが「球数」。ローテーションの柱としてチームの「勝ち頭」を期待される1年になる。宜野座キャンプ中に「今年は最低でも150~160イニングは投げたい」と話していた。長丁場でハイクオリティーを保つためには、単純な計算式が成り立つだろう。

 「少ないに越したことはない。シーズンを通して、少なくできるようにしたい。簡単に打ち取るとか、そういう方法を、アウトを一つ取るパターンとして、引き出しを増やしていければと思います」

 お手本は身近にいる。前年度、能見は1イニングの平均が14・7球で藤浪の16・3球をしのぎ、完投した6試合は1試合平均の球数が109・8球と省エネが際立っていた。ちなみにヤンキース田中将大は楽天時代の昨季、先発した場合、1イニング平均14球。7月26日のロッテ戦で自己最少の90球完投勝利を記録している。

 藤浪は前回先発した日本ハム戦は5回で101球を費やし5失点。「そろそろしっかり投げないといけない」。この日、ブルペンで68球を投じ備え、間近に迫る本番を見据えた。本来の持ち味を生かしながら、エコ投球の意識を高めていく。

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