能見圧巻5回0封!開幕へ万全61球

 「オープン戦、DeNA2‐2阪神」(15日、横浜)

 2年ぶり3度目の開幕投手が決定的な阪神・能見篤史投手(34)がDeNA戦に先発し、5回を1安打無失点。4者連続を含む5三振を奪うなど、28日の巨人戦(東京ドーム)に向けてすこぶる順調だ。また、この日バッテリーを組んだ清水誉捕手(29)がプロ8年目で初の開幕スタメンマスクをかぶることが確実になった。

 気負いのようなものをまったく感じさせない。61球のマウンドは、あくまで階段を一つ上っただけ。見据えるのは、開幕とその先に控える長丁場の戦い。あとはどう調整していくか。能見には、はっきりと見えている。

 「万全とかはないですし、シーズンは長いので、しっかり勝負できるようにやっていく。いい調整はできているかなと」

 5回無失点で、許した安打はわずか1本。三回は山崎を空振り三振で締め、四回は梶谷と後藤をともに高めのフォークで見逃し三振に。続く筒香には、追い込んでからの直球で手を出させることなくフィニッシュだ。

 圧巻の3者連続見逃し三振は「(梶谷と後藤のは)抜けたって感じですけど」。淡々と振り返ったが、全体的なボールのキレには「普通より上の方にいるんじゃないかな」と手応え。この日は61球中、直球を45球投じて状態をチェック。最速145キロを記録し、打者を差し込んでカウントを稼いだ場面も多く、そこに狙いが見えた。

 試合後、和田監督は、開幕投手を伝えたかという問いに「それは言えません」とかわした。だが、キャンプ最終日前日の2月25日にも、能見に通達したもようだ。能見自身も、逆算して調整に入っており、21日のオリックス戦(京セラ)が開幕前最後の先発となる。

 「開幕に絶好調でいってその後に(状態が)下がるのであれば(開幕は)戦える状態でいいのかなと。次(21日)は打席にも立つので、リズムも変わってくるのでいろいろと呼び起こさないと」

 オフの間から、長いシーズンを意識して自主トレを行ってきた。開幕戦は、144試合をにらんだ中での最初の節目。残りわずかの時間で心技体の戦闘態勢を整えていく。

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