大和、新グラブで失策『永遠の0』に!

 背番号0が「永遠の0」を追い求める。今季、自身初となるゴールデングラブ賞受賞を目指す阪神・大和内野手(26)が今季から久保田運動具店(スラッガー社)と正式契約を結ぶことが24日、分かった。同社を訪問し、契約書にサインした大和は、球界最軽量クラスの新グラブを提供され、失策数を「毎年0にする」と宣言。新婚の麻理子夫人(26)と大ヒット中の映画『永遠の0』を観賞したことも明かした。

 大和は西宮市内の劇場で大ヒット映画『永遠の0』を、新妻の麻理子さんと一緒に見たという。背番号「0」だから親近感を持って…というわけではないが、太平洋戦争の特攻を描いた同作品には、大和の故郷鹿児島の鹿屋市も舞台になっており、「とても身近に感じた」と話す。

 「ゼロつながりではないですが…」。自ら、そう切り出した。今季はあえて個人目標を設定した。プロ8年間でまだ縁のない名手の勲章、ゴールデングラブ賞を照準に定めている。賞への近道を問われれば、回答はシンプルだ。「ゼロも無理ではない数字だと思っている」。「0」とは失策の数。外野手転向2年目の昨季は中堅で104試合に出場し、失策は2。「送球ミスが1回と、バウンドの取り損ないが1回。普通にやれば防げた」と、冷静に振り返る。

 「0」を求めるために、念願の“武器”を手に入れた。今季から契約を結ぶスラッガー社が匠(たくみ)の技で仕立てた球界最軽量クラスの新グラブが、それだ。なぜ、軽さを追求したのか。大和が信頼を寄せる同社の和田卓也氏(35)は言う。「彼はかなり腕を振って走るので重量を軽減させようと。10グラム、20グラムのレベルですけど、体感は違うと思う」。本拠地の甲子園は右中間、左中間の奥行き、膨らみが他球場とは比較にならない。大和の激走を妨げないグラブをテーマに、5本指のフィット感を従来より繊細に仕上げ、素材、編み込みの軽量化が図られた。

 「常に走るので、体につけているものは何でも軽いほうがいい。荷物になるのがイヤだったので、軽いグラブが欲しかった」。リクエストをかなえた新グラブを手に、大和は満足げだ。「(失策は)ゼロが理想。でも、エラーを怖がっていたらチームに迷惑がかかる。大胆に攻めた結果のエラーなら、自分にとっては仕方ない。そういうスタイルで毎年、ゼロを目指したい」。無失策は今季限定の目標ではない。背番号0が、攻めて攻めて「永遠の0」を追求する。

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