呉昇桓の22番に!来日即球児超え宣言

 阪神の新外国人・呉昇桓投手(31)が10日、関西国際空港着の航空機で来日した。かつての守護神・藤川球児(現米大リーグ・カブス)が背負った「22」をつける新助っ人は「22番に対して新しいイメージが出てくるのでは」と話し、偉大な背番号を自分色に染めるほどの活躍を誓った。

 黒い迷彩柄のジャケットと、黒のジーンズ。呉昇桓はマウンドでのクールな姿を連想させる、シックな装いで日本に降り立った。新天地でも冷静なスタイルは変えない。そんな思いを感じさせるファッションだったが、意気込みは熱かった。

 「22番は日本では抑えとして最高の背番号だと思う。阪神では藤川選手の方が慣れていると思うけど、これから結果が出れば、22番に対して新しいイメージが出てくるんじゃないでしょうか」

 ファンの脳裏に焼き付いている藤川のイメージを、自らの勇姿に変える。高いハードルを課したのは、異国での戦いにかける気概の表れだった。

 関西国際空港では盛大な歓迎を受けた。到着口で待ち構えたのはテレビカメラ8台、50人以上の報道陣。その周囲には50人以上の見物客がいた。

 阪神も異例の広報3人と嶌村GM補佐、山本スカウトらで出迎えた。その後はフラッシュの嵐の中、会見場所へ移動。それでもマウンドと同じく表情は一切、変わらなかった。

 「日本に着いて、今のところドキドキしている。実感がある」。フィーバーぶりに驚いた様子はなかったが、大歓迎は素直に喜んだ。

 会見後は住居探しに充てた。来年から生活する関西については「韓国料理店も多いし、韓国人も多いということで、すぐ慣れると思う」と新生活に不安な様子はない。

 11日は和田監督らと会食し、12日に甲子園の施設などを見学。13日に大阪市内のホテルで入団会見を行う。「早く甲子園に行って見学したい。監督、コーチ、選手にも会っていろんな話をしてみたい」と対面を心待ちにした。

 その後はいったん、帰国してキャンプインに備える。「マウンドに立った時の気持ちはどうなるか分からないけど、緊張感もあるし、期待感もあるし、不安もある」。韓国プロ野球で歴代最多の277セーブを記録した右腕は、これまでにない気持ちの高ぶりを感じ始めている。

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