球児復帰まで1年…右肘靱帯修復手術へ

 カブスは29日、故障者リスト(DL)入りしている藤川球児投手(32)が右肘の内側側副靱帯断裂のため、修復手術を受けると発表した。手術を受けた場合、通常は復帰まで1年以上かかるため今季の出場は絶望となった。

 念願のメジャー挑戦1年目に厳しい現実が待っていた。精密検査の結果、靱帯(じんたい)が断裂していたことが判明。靱帯修復手術を受けることが決まった。復活には、約1年かかるリハビリに取り組むことになる。

 損傷の原因を特定するのは難しい。阪神時代に通算562試合に登板。数々の修羅場をくぐってきた右腕には疲労が蓄積していたのか。日本より滑りやすいといわれるメジャーの公式球や硬いマウンドが肘に強い負荷をかけたのかもしれない。

 藤川は7月で33歳。現在米球界でプレーする同世代の松坂(インディアンス傘下マイナー3Aコロンバス)は2011年、和田(オリオールズ)は昨年、同じ手術を受けた。藤川の復帰は34歳を迎えるころになる計算だ。

 「火の玉」と形容された浮き上がるような直球を繰り出した右肘に初めてメスを入れることになる。手術後は投球感覚をつかむのに苦労する投手が多い一方で、球速が上がるケースもある。

 チームメートで同じ救援投手のロンドンは過去に藤川と同じ手術を受けたが、現在は復帰している。「俺はいま元気に投げている。手術は残念だが、絶対に良くなるはず」と励ましの言葉を口にした。

 野球人生の岐路に立った藤川はこの苦難を乗り越えられるか。

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