負の連鎖…西岡の勝ち越しソロも空砲

 「阪神4‐6DeNA」(26日、甲子園)

 勝てない。価値ある一発も勝利に結びつかない。もどかしさ、悔しさ‐。そんな阪神・西岡の胸中を、表情が物語っていた。「結果的に負けてるんで」。9カード連続で勝ち越せない現状に、一時は勝ち越しとなる4号ソロを放った喜びは消え去っていた。

 25日のDeNA戦、捉えた打球がことごとく相手野手の正面を突いた。その様子を見かねた関本が「俺のバットを使ったら、ヒットになるんちゃうか?」と声をかけた。第1打席から普段とは違う黒と白のツートンカラーのバットを手に、2点を追う初回は相手失策で出塁。反撃ののろしを上げてこの回同点とすると、三回の第2打席では追い込まれながらもソトが投じた内角直球を完璧に振り抜いた。

 打球はグングン伸びて左翼席に飛び込む勝ち越し弾。7月10日の中日戦以来となる一発。ベンチ前で関本と抱き合った。バットの持ち主はいまだ本塁打ゼロで「関本さんより早く本塁打を打ってしまい申し訳ない」。ベンチ内のムードを変えようと冗談も飛ばしたが、負の連鎖は簡単に断ち切れなかった。

 だからこそ試合後、西岡は第一声で「結果はホームランでしたけど、あとの3打席で打ちたかった」と悔しさをにじませた。負の流れに対して必死にあらがおうとする背番号7。それでも暗く、長いトンネルの出口は、見えてこない。

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